ニキビ治療について
当院ではニキビに対する保険診療を行っております。
また、保険診療でのお薬を継続してもなかなかニキビが治らない場合や、より早い改善を望まれる場合、ニキビは新しくできなくなったがニキビ跡が気になる場合には、自費診療のお薬や施術もご準備しています。
ニキビ跡は一度できてしまうと、元と同様の皮膚の状態に戻すのは難しいです。10歳以降から外用薬の処方は可能ですので、お子様のニキビについても早めに受診いただければと思います。
お悩みの方はご相談ください。
保険診療
ニキビの保険診療においては、日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡治療ガイドライン」に基づいて行っております。推奨度A(行うように推奨する)に該当する治療から、重症度に合わせて治療をご提案させていただきます。その他、推奨度C1(選択肢の一つとして推奨する)の治療も症状に合わせて行っております。
保険が適用されるニキビの主な治療法
昔は抗生剤の薬しかありませんでしたが、現在は毛穴のつまりを改善する外用薬なども認可されております。これによってニキビそのものをできにくくする治療も可能になりました。患者さんの症状に合わせた治療法をご提案いたします。塗り方などの注意点も、診察時に詳しく説明をさせていただいております。
毛穴の詰まりを改善するお薬です。
・アダパレン(ディフェリンゲル)
・過酸化ベンゾイル(ベピオ)
・外用薬:ゼビアックス・ダラシン・アクアチムなど
・内服薬:ビブラマイシン・ミノマイシンなど(※中〜重症の場合)
・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・角栓の詰まりや膿を排出します
ニキビは継続治療が大切です
コメド(毛穴のつまり)外用薬は効果が出てくるまで3ヶ月かかります。また、その後もニキビのできにくい状態を維持するために年単位で継続して行くことをお勧めしております。
日常生活でできること
食事や睡眠、基礎化粧品などもニキビ改善には大切な要素です。
ニキビのできにくい処方の化粧品を使用しましょう。
洗顔料はしっかり泡立てて、優しく洗いましょう。
ピーリング成分を含むものや抗菌作用のあるものがお勧めです。1日2回が基本です。
過剰な脂質の摂取はニキビができやすくなります。
規則正しい生活、十分な睡眠時間の 確保を心がけてください。
ニキビを悪化させないためには!
ニキビを触ったり、自分で潰したりすると化膿してニキビ跡を残す原因になることがあります。膿の溜まったニキビがある場合は面ぽう圧出・排膿をクリニックで受けられてください。また、自宅にいる間は髪が額や顎に触れないように髪をまとめましょう。
自費(保険外)診療
ニキビ診療はまず保険のお薬から始めていきますが、下記にあてはまる方においては自費診療の治療やドクターズコスメをご提案させていただいております。
- より早いニキビの改善を目指す方
- 保険の薬でなかなか改善が見られない方
- 保険の薬の刺激に耐えられない方
- 妊娠中など使用できるお薬が限られている方
自費(保険外)診療の主な治療法
〈外用剤〉
18,480円(税込)
アメリカのドクターズコスメブランド、ジェンマリーニのニキビ肌用クリームです。高濃度レチノール・超微粒子化過酸化ベンゾイル10%を含みます。アンチエイジングペプチド・抗酸化剤・抗炎症剤・保湿剤も配合され、ニキビへの効果と同時に加齢による変化にも効果が期待できます。保険のディフェリン・べピオの外用は出来ているが、なかなかニキビが減らない方にお勧めです。
1,980円(税込)
ロート製薬のアゼライン酸配合クリーム。ライ麦など穀類由来のアゼライン酸のクリーム。
- 殺菌効果
- 皮脂の分泌抑制
- 毛穴の詰まりを解消する
- にきび跡の色素沈着を薄くする
など様々な効果が期待できます。ディフェリンやベピオが刺激が強く、使用できない方にもおすすめ。妊娠中・授乳中でも使用可能です。
〈施術〉
- 顔 初回: 6,600円(税込)
- 背中 初回:11,000円(税込)
ピーリングにより古い角質を取り去り、ターンオーバーを整えて毛穴のつまりを改善します。月に1回が目安です。マクロゴールを基材とすることで肌への負担が軽減されています。背中にも施術可能です。
5,500円(税込)
ディフェリン(アダパレン)より強いレチノールで、アメリカでは保険適応のある外用薬です。皮脂の分泌の抑制や毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。
また、シミ・しわなど光老化の改善目的で使用する場合もあります(ゼオスキンのセラピューティックなど)。
※妊娠中・授乳中は使用できません
〈内服薬〉
10mg 30錠 12,100円(税込)
レチノールの内服薬で、アメリカでは重度のニキビ用の内服薬として承認されています。
いずれのニキビ治療をしても難治性の場合のみ使用を検討します。
※注意事項
- ・催奇形性(妊婦が薬物を服用した際に、胎児に奇形(形態的異常)を生じさせうるリスク)の報告があるため、妊娠中・授乳中は禁忌です。
- ・また内服前1ヶ月、内服後の避妊が必須です。
- ・1ヶ月おきの採血検査が必須です。
ニキビ跡の治療
〈ニキビ跡の赤み・色素沈着〉
赤み(炎症後紅斑)や色素沈着は時間の経過とともに改善することが多いですが、年単位でかかることもあります。早期の改善を目指したい方には以下の治療がお勧めです。
〈ニキビ跡のへこみ・瘢跡〉
完成してしまった瘢跡は残念ながら自然に改善することは見込めません。以下のような治療が当院では可能ですが、回数が必要なこと、元の皮膚と同様の質感にはならないことをご理解ください。
ドクターズコスメのご案内
コラージュフルフルホイップソープ
抗真菌成分&殺菌成 分のW抗菌成分配合のニキビを防ぐ薬用泡状洗顔料。ふわふわ泡で摩擦から守って洗えるため肌に負担を掛けません。
1,760円(税込)
クレンジングソープ泡ピールケア
グリコール酸、乳酸、サリチル酸など5つの角質ケア成分を配合。洗顔時に皮脂やメイク汚れとともに古い角質をスッキリと洗い流しやすくしました。
3,960円(税込)
ZO SKIN バランサートナー
グリコール酸により不純物を取り除き、肌のpHのバランスを整えます。炎症を抑えるアラントイン、毛穴の引き締め作用のあるハマメリスエキスを配合。
7,040円(税込)
CO2フラクショナルレーザー(アキュパルス)
CO2フラクショナルレーザーでは以下の施術が可能です。
CO2フラクショナルレーザー(フラクショナルモードによる全体照射)
CO2レーザーを顔全体に細かくドット状に照射することで、肌を入れ替える(古い皮膚を焼灼し、新しい皮膚を再生させる)治療です。
ドクターより
フラクショナルレーザーは、照射後の赤みやかさぶたなどのダウンタイムが長い治療ですが、その分効果も高い治療です。またレーザー照射後には皮膚にごく細かい穴が形成されているので、薬剤の成分が入りやすい状態です。そのタイミングで成長因子などを導入すると、より高い効果が期待できます。
こんな方におすすめ |
凹みになってしまったニキビ跡や毛穴の開きが気になる方 |
目の周りなどの皮膚のたるみが気になる方 |
お顔の皮膚全体のハリ・キメの改善(リジュビネーション)を望まれる方 |
CO2フラクショナルレーザーでの注意事項
フラクショナルレーザー治療を受けられない方
- 妊娠中、授乳中の方
- 極度の日焼けをされている方、日焼けされる予定の方
- 糖尿病、易出血性、血液がサラサラになるお薬を飲まれている方
- 肝斑のある方
- 1週間のダウンタイムが容認できない方
フラクショナルレーザー治療後の肌の状態・副作用など
- ドット状のかさぶた形成:1週間ほどで自然に剥がれます。無理に剥がさないでください
- 炎症後色素沈着・水ぶくれの形成
- 肝斑の顕在化(目立ってなかったものがはっきりしてくる)
CO2フラクショナルレーザーの施術詳細
施術時間 |
約60分 |
麻酔 |
表面麻酔 |
赤み |
3〜5日(かさぶたは約1週間で剥がれます) |
通院 |
4週間に1度のペースを推奨 |
メイク |
施術翌日より可能 |
シャワー・入浴 |
シャワーは当日から可能、入浴は翌日より可能
(サウナや長風呂は赤みがひいてから可能) |
備考 |
かさぶたは1週間ほどで自然に剥がれます。無理に剥がさないでください。
かさぶたが剥がれてからも、日焼けや摩擦には充分気をつけてください。 |
CO2フラクショナルレーザーの施術料金
※全て税込価格です
※軟膏代は別途かかります
※別途初診料2,200円または再診料550円がかかります
ダーマペン4(マイクロニードリング)
ニキビ跡・毛穴の開き・小じわ・肌の緩み・アンチエイジングに
ダーマペン4は、先端に16本の極細の針がついており、その針で皮膚に微細な穴を開けることで皮膚の創傷治癒効果(修復機能)を高め、コラーゲンやエラスチンの増生を促す治療です。ダーマペン公認のヒアルロン製剤 HYLA ACTIVE(ハイラアクティブ)を塗布した後、皮膚に細かな穴を開け、成分を皮膚の奥深くまで届け、肌を生まれ変わらせます。
凹凸が残ってしまった浅いニキビ跡や、毛穴の開きを改善し、小じわやくすみの気になる肌におすすめです。また、マッサージピール(PRX-T33)や、GF(成長因子)パックなどとの組み合わせにより、更なる効果が期待できます。
ダーマペンでの注意事項
ダーマペンを受けられない方
- 妊娠中、授乳中の方
- 極度の日焼けをされている方、日焼けされる予定の方
- ケロイド体質の方
- 易出血性・血液サラサラになるお薬を飲んでいる方
- 麻酔薬へのアレルギーや金属アレルギーのある方
- 重度のニキビのある方
- 治療部位に皮膚疾患(湿疹、日光角化症、乾癬、皮膚ガン、イボ、ヘルペス等)のある方
ダーマペンの副作用など
- 施術後は赤み、内出血、腫れ、ひりつき、軽度の痛み、軽い皮むけが生じることがあります。 通常3〜5日で落ち着いていきますが、個人差があるため1週間程度持続する方もします。
- まれに感染・毛嚢炎・肝斑の悪化などの症状が起こる可能性があります。
ダーマペンの施術詳細
施術時間 |
約15分 |
麻酔 |
約20〜30分 |
施術中の痛み |
表面麻酔により痛みは軽減しますが、チクチクとした痛みや肌の火照りを感じることがあります。また、施術で傷ついた皮膚が紫外線を浴びると、色素沈着の原因になりますので日焼け止めを使用して下さい。 |
通院 |
1回の施術でも効果はありますが、症状に応じて複数回治療を受けていただく方が効果的です。(通常4回〜8回 月に1回ペース) |
メイク |
当日は避けてください。翌日よりメイク可能です。(当日は日焼け止めの使用も避けてください。) |
シャワー・入浴 |
当日はシャワーは可能ですが入浴は避けてください。洗顔は可能ですがスクラブやピーリングの成分を含むものは避けてください。 |
ダーマペンの施術料金(※麻酔料込み)
※全て税込価格です
※別途初診料2,200円または再診料550円がかかります