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新たな検査機器を導入!〜その発熱の原因は?〜

当院では新しいPCR検査機器(BioFire® SpotFire®システム)を導入いたしました❗️

最大の特徴として、検査時間が約20分という短期間でウイルス及び細菌感染の有無を15項目(15種類の病原体)同時に検査することができることです。つまり、何度も鼻や喉から検査することなく1回の検体採取で検査できるため、お子様などへの負担が少ない検査になります。

検査可能なウイルスは、SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)、インフルエンザウイルス(4種)、(季節性)コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、RS ウイルス、ヒトライノウイルス/エンテロウイルス、細菌はマイコプラズマ・ニューモニエ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌、パラ百日咳菌になります。

保険適応の検査になりますが、3割負担で検査代が約4,600円と高額な検査になります。もちろん、各自治体の医療費助成制度の適応になります。

注意点としては、発熱があるからすぐに検査するものではございません。原因不明の発熱や咳などが持続している場合、他のクリニックで感染症(コロナやインフルエンザなど)の検査をしたが陰性でその後も発熱・咳などが持続している場合などに検討する検査になります。

この検査機器では、ごくわずかな量のウイルスや細菌も検出します。つまり、現在悪さをしていない(現在の症状の原因になっていない)ウイルスや菌も検出してしまいますので、これまでの経過や現在の症状・検査結果を踏まえて総合的に判断し、診断・治療していきます。

※検査開始直後にものすごく大きな音(歯医者さんのような音)がしますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2024年11月24日
自宅療養・隔離期間〜いつまで家にいるべき?〜

今年は季節外れの暖かさが続いていますが、来週から寒くなることが予想されています。併せてそろそろインフルエンザ流行のシーズンになりますが、依然としてマイコプラズマや溶連菌が流行っている地域もあります。各種感染症陽性になった場合、「いつまで家にいないといけないですか」と質問をいただくことが多いです。そこで今回改めて代表的な各種感染症の療養期間についてまとめてみました。

<新型コロナウイルス感染症>

(有症状の場合)発症日を0日目とカウントし、発症後5日間経過するまでかつ、症状軽快から24時間経過するまでの期間が出席停止期間とされています。

(無症状の場合)検査採取日を発症日(0日)として、5日間経過するまでの間。

いずれの場合も、発症から10日間程度は、ウイルス排出の可能性があるため、マスクを着用したりするなど、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。

<インフルエンザ感染症>

学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(未就学児は3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間とされています。

<溶連菌感染症>

学校保健安全法では「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患」に分類されています。基本的には適切な抗生剤内服後24時間以上たっていれば感染性はほとんどなくなるので、受診した当日とその翌日は少なくとも登校禁止となります。その後は本人の発熱などの症状がなければ可能となります。

<マイコプラズマ感染症>

急性期は出席停止、全身状態が良ければ登校可能です。学校保健安全法では出席停止期間は設けられていませんが、感染症であるため、他の人にうつしてしまうおそれがあります。こども家庭庁からは「発熱や激しい咳が治まっていること」、日本小児科学会からは「発熱や激しい咳が治まり全身状態がよいこと」が登校の目安として提示されています。感染した場合は、家族間でもタオル等の共用は避けるように心がけましょう。せきの症状がある場合には、マスクを着用するなど「咳エチケット」を守ることを心がけましょう。

<咽頭結膜熱/プール熱(アデノウイルス感染症)>

学校保健安全法では「主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止」とされています。ここでの「主要症状」とは一般的に「発熱、のどの痛み、結膜炎」を指しています。主要症状は3-7日程度持続するとされています。感染対策のために、手洗いやうがいを行い、感染者と密接な接触を避けましょう。タオルなどの共用を避けるようにしましょう。

<手足口病>

主な症状が消失した後も長期間にわたってウイルスを排泄するため、特別に出席停止の期間は定められていません。 主な症状が治れば日常生活に戻って大丈夫です。特定の隔離期間は設けられていませんが、症状が消失するまで自宅で休養されることをおすすめします。

皆様のご参考になれば幸いです。

最後になりますが、現時点で当院では風邪症状のある方はマスク着用をお願いしております。ご本人や周囲の患者さんそして当院スタッフを守るためにもご協力をお願いいたします。

 

2024年11月17日
インフルエンザ予防接種のお知らせ

今年も10月1日からインフルエンザの予防接種を開始いたします。
今年も昨年同様に注射での通常のワクチン接種も行います。
今年は「痛くない❗️」経鼻でのインフルエンザワクチンも導入します❗️フルミスト®︎と言って、注射をしない点鼻のワクチンです👃
💉注射のインフルエンザワクチンは、13歳以上は1回接種、13歳未満は2回接種推奨です。
👃フルミスト®︎は1回のみの接種になります。但し、接種時の年齢制限があり2~18歳までになっております。

〜〜フルミスト®︎について〜〜
フルミスト®︎は、鼻の中にワクチンを噴霧して接種するものです。
フルミスト®︎は、2003年からアメリカで、2012年からはEUで承認され長年に渡って使用されてきたインフルエンザの弱毒生ワクチンです。日本では2024年にようやく厚生労働省に製造・販売が承認されて使用可能になりました。
フルミスト®︎は、弱毒生ワクチンであることと経鼻接種であることから、インフルエンザが感染する経路と同様であることから重症化予防効果のみならず感染予防効果も高いと期待されています。
なぜ経鼻接種が良いかというと、注射ではなく経鼻で投与することで、インフルエンザウイルスが感染する鼻咽腔の粘膜でIgA抗体ができます。このIgA抗体のおかげで、鼻咽腔の粘膜からウイルスが体内に入らないようにするので感染予防効果が高いと期待できます(注射ではIgA抗体はできません)。

<フルミスト®︎の長所>
・とにかく痛くない❗️
注射しないので痛くないです。普段のインフルエンザワクチンで腕が腫れる方や、注射が苦手でどうしてもできない方にオススメです❗️
・上記理由からインフルエンザ発症予防効果が高いと期待されています
・1回接種のみで良い(注射との併用は基本的に不可)
・1シーズン持続する
研究では、IgGという免疫グロブリンが360日後も有意に高かったというデータもあります
・注射製剤と有効性に差はない
海外データになりますが、小児においてフルミストと注射製剤では有効性に差がありませんでした

<フルミスト®︎の短所>
・年齢制限があり、接種時の年齢が2歳以上〜18歳以下が適応になります
・ワクチン接種後に風邪様症状(鼻汁、鼻閉、咳など)が約半数の方にでます
・接種後1週間程度はインフルエンザの検査で陽性になる
・弱毒生ワクチンのため制限がある
他の生ワクチンの接種は27日以上間を空ける必要がある、妊娠中不可など
・1回当たりの接種費用が高い
・号泣している子供、アレルギー性鼻炎などで鼻汁・鼻閉がひどい方はワクチンが到達できず、効果が減弱する可能性があります。しかし、耳鼻咽喉科では必要に応じて鼻処置を行い、接種することが可能です!

<フルミスト®︎を接種できない方>
・1歳以下、19歳以上の方
・体温が37.5℃以上の方
・重篤な急性疾患にかかっている方

・重症喘息の方、過去1年間に喘息発作を起こした方、5歳未満の喘息の方
・過去にインフルエンザ予防接種やその他の原因でアナフィラキシーを起こした方
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
・妊娠中の方(接種前1ヶ月、接種後2ヶ月は避妊が必要です)

・授乳中の方
・ご家族に免疫不全の方がおられる方
・その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方
・号泣している方、鼻症状が強い方

<接種人数、予約>
フルミスト®︎は入荷制限があるため限りがございます。
インフルエンザワクチンの注射製剤は十分に在庫はあります。
1日の接種人数を制限させていただき、予約制とさせていただいておりますので、ご希望の方はお電話でご予約ください。

もしくは、受診時に予約をとられても大丈夫です。

当日の枠が空いていれば当日接種も可能です。
予約可能な時間帯は、平日の10-12時と14−16時です。
水曜日の午後と土曜日は行っておりませんのでご了承ください。

その他、ご不明な点がございましたらスタッフへお尋ねください。

2024年09月17日
ニキビの自費診療も行っております

こんにちは、なかの耳鼻科・美容皮ふ科でございます😊

今回は当院で行っているニキビ診療についての第2弾、自費診療のお薬と施術についてお伝えしていこうと思います。

ニキビ診療はまず保険のお薬から始めていきますが、
・より早いニキビの改善を目指す方
・なかなか保険診療の薬で改善が見られない方
・保険の薬の刺激に耐えられない方
・妊娠中など使用できるお薬が限られている方
においては自費診療のお薬をご提案させていただいております。

🔹自費診療の外用剤
①デュアリティーフェイスクリーム
アメリカのドクターズコスメブランド、ジェンマリーニのニキビ肌用クリームです。
高濃度レチノール・超微粒子化過酸化ベンゾイル10%を含みます。
アンチエイジングペプチド・抗酸化剤・抗炎症剤・保湿剤も配合され、ニキビへの効果と同時に加齢による変化にも効果が期待できます。
保険のディフェリン・べピオの外用は出来ているが、なかなかニキビが減らない方にお勧めです。

②AZAクリア
ロート製薬のアゼライン酸配合クリーム。ライ麦など穀類由来のアゼライン酸のクリーム。
・殺菌効果 
・皮脂の分泌抑制
・毛穴の詰まりを解消する
・にきび痕の色素沈着を薄くする
など様々な効果が期待できます。
ディフェリンやベピオが刺激が強く、使用できない方にもおすすめ。
☆妊娠中・授乳中でも使用可能

③トレチノイン外用
ディフェリン(アダパレン)より強いレチノールで、アメリカでは保険適応のある外用薬です。皮脂の分泌の抑制や毛穴の詰まりを改善する効果が期待できます。
また、シミ・しわなど光老化の改善目的で使用する場合もあります(ゼオスキンのセラピューティックなど)。
※妊娠中・授乳中は使用できません

🔹自費診療の治療
・サリチル酸マクロゴールピーリング
ピーリングにより古い角質を取り去り、ターンオーバーを整えて毛穴のつまりを改善します。月に1回が目安です。マクロゴールを基材とすることで肌への負担が軽減されています。

🔹自費診療の内服薬
・イソトレチノイン
レチノールの内服薬で、アメリカでは重度のニキビ用の内服薬として承認されています。しかし催奇形性(妊婦が薬物を服用した際に、胎児に奇形(形態的異常)を生じさせうるリスク)の報告があるため、妊娠中・授乳中は禁忌です。また内服前1ヶ月、内服後の避妊が必須です。いずれの治療をしても難治性の場合のみ使用を検討します。

ニキビはいったん痕になってしまうと、元と同様の皮膚の状態に戻すのは難しいです。
10歳以降から外用薬の処方は可能ですので、お子様のニキビについても早めに受診いただければと思います。

保険診療についてはこちら


ニキビの保険診療・自費診療ともに予約制となっております。
ホームページ、またはお電話にてご予約をお取りくださいませ。

インスタグラムにも掲載しております↓

https://www.instagram.com/p/C9jFw2uyFhT/?img_index=1

なかの耳鼻科・美容皮ふ科

2024年07月18日
ニキビの保険診療を行っております

こんにちは。なかの耳鼻科・美容皮ふ科です。

夏になり汗や皮脂の分泌も増え、ニキビが悪化している方も多くいらっしゃいます。

当院、美容皮膚科ではニキビ保険診療を行っております。

また、保険診療の治療のみではなかなか治らなない場合など、自費診療の治療や薬もご用意があります。

ニキビにお悩みの方はご相談ください。

(ニキビ診療も予約制になります。ホームページまたはお電話にて美容皮膚科をご予約ください。)

【当院で行っているニキビの保険診療について】

ニキビの保険診療においては、日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡治療ガイドライン」に基づいて行っております。
ガイドラインにおいて、推奨度A(行うように推奨する)に該当する治療である
🔹外用剤のアダパレン(ディフェリン)
🔹外用薬の過酸化ベンゾイル(ベピオ)
🔹抗生剤の外用薬(ゼビアックス・アクアチム・ダラシンなど)
から重症度に合わせて治療をご提案させていただくことが多いです。

中〜重症の方には
🔹抗生剤の内服薬(ビブラマイシン・ミノマイシン)も同時に始めていきます。

その他、C1(選択肢の一つとして推奨する)の治療である、
🔶漢方薬の処方
 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)など
🔶面ぽう圧出:皮脂のつまりの除去と膿を出す

も症状に合わせて行っております。

昔は抗生剤の薬しかありませんでしたが、現在は毛穴のつまりを改善する外用薬(アダパレン・べピオ)が認可されております。これによってニキビそのものをできにくくすることが可能になりました。
ただし、塗り方などに注意点がありますので診察にて詳しく説明をさせていただいております。

また、効果が出てくるのにも3ヶ月ほどかかりますので、すぐにやめずに継続していただきたいです。

保険診療でのお薬を継続してもなかなかニキビが治らない場合や、より早い改善を望まれる場合、ニキビは新しくできなくなったがニキビ痕が気になる場合には、自費診療のお薬や施術もご準備しています。

自費診療についてはこちら

ニキビはいったん痕になってしまうと、元と同様の皮膚の状態に戻すのは難しいです。
10歳以降から外用薬の処方は可能ですので、お子様のニキビについても早めに受診いただければと思います。

インスタグラムでも解説しております↓

https://www.instagram.com/p/C9CXC9JJ3VF/?img_index=1

なかの耳鼻科・美容皮ふ科

2024年07月05日
医療脱毛をはじめます

【美容皮膚科よりお知らせ】

5月7日より医療脱毛を開始します。

お子様(10歳以上)の方にもお受けいただける、痛みの少ない医療脱毛です。

気になる方はぜひお問い合わせください。

脱毛(女性・小中学生)価格表はこちら

脱毛(男性)価格表はこちら

2024年04月23日
アートメイク始めました

【アートメイク始めました】

こんにちは、なかの耳鼻科・美容皮ふ科です。

1月よりアートメイクを始めました。

資格を持った看護師による施術ですので、安心してお受けいただけます。

ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

 

2024年01月19日
新年のご挨拶

 

新年明けましておめでとうございます

謹賀新年

9/13日に開院して約3ヶ月半、皆様に支えられ

昨年の診療を無事終えることが出来ました。

ありがとうございます。

年始は1/4からの通常診療を開始いたします。

今年もスタッフ一同協力し、誠心誠意診療に努めてまいります。どうぞよろしくお願い致します。

 

なかの耳鼻科・美容皮ふ科

2024年01月03日
餅まき

本日、餅まきをしました!
暑い中、多くの方にお集まりいただきありがとうございました。
私たちが子供頃はしばしば見かけた、上棟式・餅まきですが、時代の流れやコロナ禍の影響もあり、最近このようなイベントを見ることも少なくなっていると思います。
子供の頃は必死になって五円を集めていたことをよく覚えています。今回は、お餅・五円だけでなくお菓子やお菓子詰め合わせもまかせていただきました。お子さんにとって、楽しい経験となってくれていればと思っています。

こんなご時世ですが、多くの方のサポートのおかげでここまで大きな問題なく準備が進んでおり、大変感謝しております。引き続き、怪我・事故に注意して安全第一で進めていただきたいと思っております。周辺の住民の方にはもう少し工事や搬入が続きご迷惑をおかけすると思いますが、ご理解いただけますと幸いです。

2023年07月30日
開院予定日まで残り50日

 

いよいよ開院まで50日となりました。
開院に向けて打ち合わせを重ねているところです。
開院までの時間が迫ってくるに従い、決めるべきことが日々増えており、このまま増え続けると思うと。。。しかし、全ては来院される皆様に少しでも快適に診療を受けて頂けるためには必要なことだと思っています。
もちろん、開院してからも皆様のご意見を吸収し成長していければと思っていますので、お気づきの点がございましたらご指摘いただければありがたいです。

そして、今回は開業に際し、私たちの理念を今一度お伝えできればと思います。
私たちの根底にあるのは、
『病気が良くなった』
『綺麗になった』
そういった患者さんの喜びを心から自分の喜びとして感じ、そしてその思いを力に、より多くの人の助けとなるよう、向上心を持って仕事に向き合っていきたい、という思いです。
この理念を実現するために、クリニックメンバーの職種の垣根を超えた良好なコミュニケーションし協力する心、お互いを尊重する心、現状に満足することなく切磋琢磨し成長する心が大切だと思っております。これからは、クリニックメンバーとこれらの心を増やし・広げていくことで、少しでも多くの人のお役に立てるようなクリニックを目指していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2023年07月25日