
耳にズキズキとした痛みや我慢できないかゆみがあり、「これはただの耳の不調なのか、それとも外耳炎という病気なのか」と不安に感じていませんか。この記事では、外耳炎とはどのような病気か、その主な症状から原因、耳鼻咽喉科での治療法、そしてよく似た病気である中耳炎との違いまでを詳しく解説します。
読み終える頃には、ご自身の症状が外耳炎である可能性を正しく認識し、適切な受診タイミングや自宅で避けるべき行動を理解して、最短で完治へ向かえる状態になるでしょう。

外耳炎の症状は、耳の痛みやかゆみが代表的ですが、その現れ方はさまざまです。
まずは、ご自身の症状が外耳炎の典型的なサインに当てはまるか、以下の項目で確認してみましょう。
☑︎耳を引っ張ったり押したりすると痛みが強くなる
外耳炎の痛みの大きな特徴は、耳たぶを軽く引っ張ったり、耳の入り口にある軟骨(耳珠)を押したりすると痛みが強くなる点です。これは、炎症が起きている外耳道の皮膚が動かされることで刺激されるために起こります。耳かきをした後などにこのような痛みを感じる場合、外耳炎の可能性が高いと考えられます。
☑︎じっとしていてもズキズキと痛む
炎症がひどい場合は、何もしていなくても耳の奥がズキズキと痛むことがあります。この痛みは夜間に強くなることもあり、眠りを妨げるほどの激しい痛みに発展する場合も少なくありません。痛みが持続する場合は、炎症が進行しているサインかもしれません。
☑︎我慢できないほどの強いかゆみがある
外耳炎では、痛みだけでなく、我慢できないほどの強いかゆみを伴うことがよくあります。特に、カビ(真菌)が原因の外耳炎(外耳道真菌症)では、激しいかゆみが生じやすいとされています。かゆいからといって、綿棒や指で掻いてしまうと、さらに皮膚を傷つけ症状を悪化させる悪循環に陥るため注意が必要です。
☑︎耳だれ(液体、耳漏)が出てくる
炎症が強くなると、外耳道の皮膚から黄色っぽい液体や、時には膿のような粘り気のある耳だれが出てくることがあります。耳だれに血が混じったり、嫌なにおいがしたりする場合もあります。耳だれは、外耳道で細菌が繁殖しているサインであり、治療が必要な状態です。
☑︎耳が詰まった感(耳閉感)じや聞こえにくさがある
炎症によって外耳道が腫れ上がったり、耳だれや耳垢が溜まったりすると、耳が詰まった感じ(耳閉感)や、音がこもって聞こえるような聞こえにくさ(難聴)を感じることがあります。外耳道が完全に塞がれてしまうと、一時的に聴力が大きく低下することもあるため、早めの受診が大切です。
外耳炎は、耳の穴の入り口から鼓膜までの「外耳道」の皮膚に炎症が起きる病気です。その原因として最も多いのは耳掃除のしすぎですが、日常生活の中の意外な習慣が引き金になることもあります。
・綿棒や耳かきによる外耳道の傷
外耳炎の最大の原因は、綿棒や耳かきによる物理的な刺激です。外耳道の皮膚は非常に薄くデリケートなため、少しの刺激でも簡単に傷がついてしまいます。その傷から細菌が侵入し、炎症を引き起こすのです。
基本的に耳垢は自然に排出されるため、頻繁な耳掃除は不要とされています。耳が気になる場合は、病気が隠れている可能性もあるため、耳鼻咽喉科で相談しましょう。
・プールや入浴後に耳の中が湿った状態が続く
プールや海水浴、入浴などで耳に水が入った後、湿った状態が続くと、細菌が繁殖しやすくなります。特に、高温多湿な環境を好む緑膿菌などが原因となり、外耳炎を発症することがあります。水泳後に耳の不調を感じることが多い場合は注意が必要です。
【要注意】イヤホンの長時間使用による「イヤホン外耳炎」
近年、ワイヤレスイヤホンなどの長時間使用による「イヤホン外耳炎」が増加しています。イヤホンで耳の穴が密閉されると、内部が蒸れて細菌が繁殖しやすい環境になります。また、イヤホンの着脱を繰り返すことで、外耳道の皮膚がこすれて傷つき、炎症を起こす原因にもなります。
・アレルギーや皮膚の疾患
アトピー性皮膚炎や湿疹など、もともと皮膚のバリア機能が弱い方は外耳炎を繰り返しやすい傾向があります。また、シャンプーや化粧品、ピアスの金属などに対するアレルギー反応が、外耳道の皮膚炎を引き起こすこともあります。
耳掃除をすると中耳炎になる?
耳掃除のしすぎは外耳炎の原因になりますが、通常、中耳炎の直接的な原因にはなりません。
外耳道と中耳の間には鼓膜があり、正常な鼓膜は外耳道から中耳への異物や細菌の侵入を防ぐ役割を担っています。
そのため、鼓膜が正常であれば、耳掃除によって外耳道に傷ができても、それが直接中耳炎につながることは通常ありません。
ただし、綿棒や耳かきを奥まで入れすぎると、鼓膜を傷つけたり、鼓膜穿孔を引き起こしたりする危険性があります。
鼓膜が損傷すると、外耳道から中耳に細菌が侵入し、感染を引き起こす可能性もあります。
耳掃除は必要以上に行わず、耳垢が気になる場合は耳鼻咽喉科で除去してもらうことをおすすめします。
外耳炎と中耳炎の違い!
| 特徴 | 外耳炎(がいじえん) | 中耳炎(ちゅうじえん) |
| 痛みの場所 | 耳の穴 | 耳の奥 |
| 主な症状 | 耳の痛み、かゆみ、耳だれ | 耳の痛み、耳閉感、難聴 |
| 主な痛みの特徴 | 耳たぶを引っ張る、枕が触れる、顎を動かすなどの痛みが出る | 動作に関係なく痛みが出る |
| 主な原因 | 耳掃除、イヤホンの使いすぎ | 風邪(鼻汁・副鼻腔炎からのウイルス・細菌の侵入) |
| 発症しやすい年齢 | 子どもから大人まで | 乳幼児や子どもの割合が多い |
耳の痛みを感じたとき、外耳炎とよく混同されるのが中耳炎です。この二つは炎症が起きる場所が異なり、原因や治療法も異なります。正しい対処のために、症状の特徴から見分け方を知っておきましょう。
☑︎主な痛みの場所と特徴の違い
外耳炎の痛みは、炎症が起きている「外耳道(耳の穴)」が中心です。そのため、耳たぶを引っ張る、耳の入り口を押すといった外部からの刺激で痛みが強くなる特徴があります。
一方、中耳炎は鼓膜の奥にある「中耳腔」の炎症なので、一般的に耳を引っ張っても痛みに変化はあまりありません。耳の奥の方が強く痛むのが特徴です。
・耳を引っ張ると痛いのはなぜ?
外耳炎では、耳の入り口から鼓膜までの外耳道の皮膚に炎症が起こります。
外耳道の皮膚は薄く、特に骨部外耳道では皮下組織が乏しいため、炎症によって強い痛みが生じることがあります。そのため、耳介を引っ張ったりすると、外耳道に刺激が加わり、痛みが強くなることがあります。
一方、急性中耳炎では鼓膜の奥に炎症が起こるため、耳介を引っ張った際の痛みは通常は目立ちません。
この違いは、外耳炎と中耳炎を見分ける際の重要な手がかりの一つです。ただし、耳を引っ張って痛くないからといって、外耳炎を否定できるわけではありません。

☑︎発熱や鼻水など伴う症状の違い
中耳炎は、風邪をひいた後などに鼻やのどの細菌が耳管を通って中耳に入り込むことで発症することが多いため、発熱や鼻水、のどの痛みを伴うのが一般的です。一方で、外耳炎は外耳道の局所的な炎症なので、基本的には発熱を伴うことはありません。ただし、炎症がひどくなると耳の周りのリンパ節が腫れて熱を持つことがあります。
☑︎主な原因と発症しやすい年齢層の違い
外耳炎の主な原因は、耳掃除のしすぎやイヤホンの使用など、耳への物理的な刺激です。そのため、子どもから大人まで幅広い年齢層で発症します。一方、中耳炎は風邪からの移行が多く、耳管が未発達な幼児や子供に特に多く見られます。
お子さんが耳を痛がる場合は、外耳炎よりも急性中耳炎の可能性が高いと考えられます。
「耳の違和感くらいで病院に行くのは大げさかも」と考え、様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、外耳炎は症状によっては自然に治ることもありますが、放置すると悪化する危険性もあります。
・軽いかゆみや違和感なら自然治癒も期待できる
ごく軽症で、少しのかゆみや違和感がある程度の初期段階であれば、耳を触らずに清潔に保つことで、自然に治ることもあります。体の免疫機能によって、小さな傷や軽い炎症が回復するためです。ただし、症状が2〜3日経っても改善しない場合は、悪化する前に受診を検討しましょう。
・激しい痛みや耳だれがある場合はすぐに耳鼻咽喉科へ
以下のような症状がある場合は、自己判断で放置せず、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。我慢できないほどのひどい痛みがある耳だれ(液体や膿)が出ている耳が詰まって聞こえにくい
これらの症状は炎症が進行しているサインであり、専門的な治療が必要です。早めに通院することで、早期の回復につながります。
・放置すると難聴や慢性化につながることも
外耳炎を放置すると、炎症が外耳道全体に広がり、皮膚が厚く硬くなってしまうことがあります。その結果、外耳道が狭くなり、音が聞こえにくくなる伝音難聴を引き起こす可能性があります。また、炎症が慢性化すると治療が長引いたり、頻繁に再発したりするようになります。
ひどくなると、炎症が周囲の骨にまで広がる悪性外耳道炎という重篤な状態になることもあるため、放置は禁物です。
耳鼻咽喉科では、外耳道の状態を正確に診断し、症状に合わせた適切な治療を行います。治療の基本は、炎症の原因となっている細菌や汚れを取り除き、薬で炎症を鎮めることです。
・耳の中を清潔にする処置(耳浴や清掃)
まず、耳の中を丁寧に観察し、耳だれや耳垢、膿などをきれいに清掃・洗浄します。細菌の温床となる汚れを取り除くことで、薬の効果を高め、治癒を早めることができます。この処置は専門的な器具を使って行うため、痛みはほとんどありません。
ご自身での耳掃除は症状を悪化させるため、必ず医師に任せましょう。
・炎症を抑える点耳薬や軟膏の処方
耳の中を清潔にした後、炎症を抑えるための薬を使用します。細菌感染が原因の場合は抗生物質を含む点耳薬、かゆみや腫れが強い場合はステロイドを含む点耳薬や軟膏が処方されます。医師の指示通りに、決められた回数と期間、正しく使用することが重要です。
・痛みが強い場合は抗生物質や鎮痛剤の内服
炎症がひどく、痛みが強い場合や、外耳道が大きく腫れている場合は、点耳薬だけでなく、抗生物質(抗菌薬)や痛み止めの内服薬が処方されることもあります。体の中から細菌を抑え、つらい痛みを和らげることで、回復を助けます。
外耳炎の治療効果を高め、一日でも早く治すためには、処方された薬を使うだけでなく、日常生活でのセルフケアも非常に重要です。良かれと思ってやっている行動が、かえって症状を悪化させているかもしれません。
・気になっても耳を触らない、いじらない
かゆみや痛みがあると、つい気になって耳を触りたくなりますが、絶対にやめましょう。手についた細菌が炎症を悪化させたり、傷を広げたりする原因になります。患部を刺激せず、安静に保つことが回復への一番の近道です。
・治療中の耳掃除は絶対にNG
治療中は、綿棒や耳かきを使った自己流の耳掃除は厳禁です。デリケートになっている皮膚をさらに傷つけ、炎症を悪化させるだけです。耳の中が気になる場合は、無理に自分で掃除しようとせず、通院時に医師に処置してもらいましょう。
・医師の指示があるまでイヤホンの使用を控える
イヤホンを使用すると、耳の中が高温多湿になり、細菌が繁殖しやすくなります。また、イヤホンが患部に触れて刺激になることもあります。治療中は症状が改善するまでイヤホンの使用を中止し、耳を休ませてあげましょう。
・入浴やシャワー時に耳に水が入らないように注意する
耳に水が入ると、患部が不潔になったり、湿って細菌が繁殖しやすくなったりします。入浴やシャワーの際は、耳に水が入らないように注意が必要です。シャワーキャップやイヤーキャップを活用したり、耳にコットンを軽く詰めたりするなどの工夫をするとよいでしょう。
ここでは、外耳炎に関して患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 外耳炎の治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
軽症であれば、適切な治療を開始してから数日から1週間程度で症状は改善します。しかし、炎症が強い場合や、カビ(真菌)が原因の場合は、治るまでに1ヶ月以上かかることもあります。治療を自己判断で中断せず、医師が完治と判断するまで通院を続けることが大切です。
Q. 外耳炎を繰り返さないためにはどうすればよいですか?
再発を防ぐためには、原因となる習慣を見直すことが最も重要です。耳掃除の頻度を月1〜2回程度に減らす、イヤホンを清潔に保ち長時間の使用を避ける、プールや入浴後は耳の入り口をタオルで優しく拭き、しっかり乾かすなどの対策を心がけましょう。かゆみを感じても掻かないことが再発防止の鍵です。
Q. 子供が耳を痛がるとき、外耳炎の可能性はありますか?
はい、お子さんも耳掃除のしすぎなどで外耳炎になる可能性はあります。しかし、特に幼児の場合、発熱や鼻水を伴う耳の痛みは急性中耳炎であることが非常に多いです。耳を引っ張って痛がるか、鼻水など他の症状はないかなどを観察し、耳鼻咽喉科で正確に診断してもらうことが重要です。
Q. 耳掃除をしすぎると中耳炎になりますか?
診療中に度々このような質問をお受けします。
耳掃除のしすぎは外耳炎の原因になりますが、一般的に中耳炎の直接的な原因にはなりません。
外耳道と中耳の間には鼓膜があり、正常な鼓膜は外耳道から中耳への異物や細菌の侵入を防ぐ役割を担っています。そのため、鼓膜が正常であれば、耳掃除によって外耳道に傷ができても、それが直接中耳炎につながることは通常ありません。
ただし、綿棒や耳かきを奥まで入れすぎると、鼓膜を傷つけたり、鼓膜穿孔を引き起こしたりする危険性があります。鼓膜が損傷すると、外耳道から中耳に細菌が侵入し、感染を引き起こす可能性もあります。
耳掃除は必要以上に行わず、耳垢が気になる場合は耳鼻咽喉科で除去してもらうことをおすすめします。
当クリニックは、地域の皆さまに信頼される「かかりつけ医」として、専門性の高い医療を安心して受けていただける環境づくりを大切にしています。
・耳鼻咽喉科専門医が根本原因を突き止め、的確に治療します
院長は日本耳鼻咽喉科学会専門医であり、豊富な知識と経験に基づき、症状の根本的な原因を正確に診断します。外耳炎と中耳炎の鑑別はもちろん、隠れた他の病気も見逃しません。丁寧な診察の上で、患者さん一人ひとりに最適な治療法をご提案します。
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食事を始めると急に顎の下や耳の周りが腫れて痛むものの、しばらくすると症状が引いてしまうため、何が起きているのか分からず不安に感じていませんか。
この記事を読めば、ご自身の症状が「唾石症」である可能性を判断し、何科を受診してどのような治療を受けるべきか、明確な指針を得られます。
食事中や食後に顎の下や耳の下が急に腫れて痛むのは、唾石症の最も代表的な症状です。 この痛みは唾石痛と呼ばれ、唾液腺が腫れることで生じます。 唾液は食事を摂る際に最も多く分泌されますが、唾液の通り道である唾液管に石が詰まっていると、作られた唾液が口の中へ排出されず唾液腺内に溜まってしまいます。
その結果、唾液腺が風船のように膨らんで、強い痛みや圧迫感を引き起こすのです。 症状は数十分から数時間ほどで徐々に治まることが多いですが、食事のたびに繰り返すのが特徴です。 石が唾液腺の出口近くにある場合は、口の中から硬い石に触れることもあります。

唾液腺に石が形成される明確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。 唾石の主成分は、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムです。
唾液に含まれるカルシウム成分が、唾液管の中にできた細菌の塊や、剥がれ落ちた粘膜上皮細胞などを核として、その周りに沈着し、時間をかけて雪だるま式に大きくなることで石が形成されるとされています。 唾液の分泌量が少なかったり、唾液の流れが滞ったりすることも、石ができやすくなる原因の一つです。
特に唾石の約8-9割は顎の下にある顎下腺に発生します。 これは、顎下腺から分泌される唾液が他の唾液腺に比べて粘り気が強く、カルシウム濃度が高いことや、唾液管が長く、唾液が重力に逆らって上に流れる構造であるため、唾液が停滞しやすいことが理由と考えられます。
上記のように、従来は唾液の停滞と石灰化が中心に考えられていましたが、近年は細菌が形成するバイオフィルムが結石形成の足場になるという仮説も注目されています(The Laryngoscope 2020)。唾石の内部に細菌、細胞外多糖、免疫細胞、カルシウムナノ粒子などを含む構造が観察され、バイオフィルムが結石形成に関与する可能性が示されました。ただし、すべての唾石に細菌が存在するわけではなく、細菌が最初の原因なのか、形成過程で取り込まれたのかについては議論が残っています。
食事の際の痛みが一時的に治まるため、つい受診を先延ばしにして放置してしまう方も少なくありません。 しかし、唾石症を放置すると、唾液腺の炎症が悪化するリスクがあります。 唾液の流れが悪い状態が続くと、唾液腺内に細菌が侵入・繁殖しやすくなり、「化膿性唾液腺炎」を引き起こすことがあります。
この状態になると、食事とは関係なく常に強い痛みや腫れが生じ、高熱が出たり、首の皮膚が赤く腫れ上がったりします。 さらに悪化すると、膿が溜まって「唾液腺膿瘍」を形成することもあり、その場合は皮膚を切開して膿を出す処置が必要になることもあります。 痛みが引いたからといって安心せず、症状に気づいたら早めに医療機関を受診することが重要です。
顎の下や耳の下の痛みや腫れがある場合、何科を受診すればよいか迷うかもしれませんが、まずは耳鼻咽喉科を受診することを推奨します。 耳鼻咽喉科は、耳・鼻・のどだけでなく、唾液腺や甲状腺などを含む首から上の「頭頸部」領域を専門とする診療科です。 唾石症の診断から治療までを専門的に行っており、必要な検査設備も整っています。
また、診察のみならず下記のように頚部エコー検査で、唾石症と症状が似ている他の病気(リンパ節炎、唾液腺腫瘍など)との鑑別診断も可能です。 口の中に石がある場合など、症状によっては歯科・口腔外科でも対応可能なことがありますが、まずは首周りの器官を総合的に診療できる耳鼻咽喉科への相談がスムーズです。
以前のブログ記事でで、首のしこりが気になる方へや首のしこりは何科を受診すべきかでまとめておりますのでこちらもご参照ください。
病院/クリニックでは、まず問診で「いつから、どんな時に、どのあたりが痛むか」といった症状を詳しく確認します。 その後、医師が首の周りや口の中を直接触って、腫れの程度や石の有無を確かめる触診を行います。 診断を確定させるためには、画像検査が重要です。
超音波(エコー)検査は、身体に負担なく唾液腺の腫れ、唾液腺管の拡張の有無や石の有無を確認できるため、最初に行われることが多い検査です。 エコー検査で石が見えにくい場合や、より詳しく位置や大きさを把握する必要がある場合には、CT検査が行われます。 これらの検査によって、石の大きさ、数、存在場所を正確に特定し、最適な治療方針を決定します。
唾石症と診断されても、必ずしもすぐに手術が必要になるわけではありません。 治療法は、石の大きさや位置、症状の程度によって異なり、自然に排出を待つ場合から、口腔内から石を摘出する方法(口内法)、唾液腺ごと摘出する手術、最近は体への負担が少ない内視鏡手術など、さまざまな選択肢があります。
医師と相談しながら、自身の状態に合った最適な治療法を選択することが大切です。
・小さな石は自然に排出されることも
唾液管の出口近くにある数ミリ程度の小さな石であれば、自然に排出される可能性があります。 唾液の分泌を促すために、水分を十分に摂取したり、酸っぱいものを食べたりすることが効果的な場合があります。 また、後述する唾液腺マッサージで唾液の流れを良くすることも、石の排出を助ける一助となります。
ただし、これらの方法を試しても症状が改善しない場合や、痛みが強い場合は、無理せず医療機関に相談してください。
・薬の服用で炎症を抑える保存的治療
唾石症によって唾液腺に細菌感染が起こり、痛みや腫れが強い場合は、まず炎症を抑えるための保存的治療が行われます。 抗生物質や消炎鎮痛剤を服用することで、細菌の増殖を抑え、つらい症状を和らげます。 この治療によって炎症が治まり、唾液の流れが改善することで、小さな石であれば自然に排出されることもあります。
しかし、薬による治療はあくまで対症療法であり、石そのものを取り除くものではないため、症状を繰り返す場合は石の摘出を検討する必要があります。
・体への負担が少ない「唾液腺内視鏡」での摘出
近年、体への負担が少ない治療法として、唾液腺内視鏡手術が注目されています。 これは、直径2mm程度の極細の内視鏡を唾液管の出口から挿入し、モニターで内部を観察しながら石を直接摘出する方法です。 口の中からアプローチするため、首の皮膚を切開する必要がなく、傷跡が残りません。また、唾液腺そのものを温存できるため、術後の唾液分泌機能への影響も少ないというメリットがあります。 ただし、非常に大きな石や、唾液腺の奥深くにある石には対応できない場合があります。
保険適応ではありますが、日本では行っている病院は非常に限られています。
・唾液腺摘出術
唾石が大きい場合、唾液腺の奥深くに石がある場合、あるいは何度も唾石を繰り返して唾液腺の機能が著しく低下している場合には、唾液腺ごと石を摘出する手術が選択されることがあります。 この手術は、首の皮膚を数センチ切開して行われることが一般的です。 根本的な原因である唾液腺を取り除くため、再発のリスクがなくなるというメリットがあります。

唾石症による痛みを一時的に和らげ、唾液の流れを促すために、唾液腺マッサージが有効な場合があります。 ただし、強い炎症がある時に行うと症状を悪化させる可能性もあるため、痛みが増す場合はすぐに中止してください。 マッサージは、あくまで応急処置として行い、根本的な解決のためには医療機関の受診が必要です。
顎下腺の場合は、顎の骨の内側の柔らかい部分に指をあて、耳の下から顎の先に向かって優しく押し上げるようにマッサージします。
耳下腺の場合は、耳たぶの前あたりに指をそろえてあて、後ろから前に向かって円を描くように優しくマッサージするのが効果的です。
ここでは、唾液腺にできる石(唾石症)に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. 唾液腺にできた石は再発する可能性がありますか?
唾石を摘出しても、数%の方で再発する可能性があると言われています。 石ができやすい体質や生活習慣が根本的に改善されない限り、再び形成されるリスクは残ります。 特に、唾液腺を温存する治療法の場合は、再発の可能性がゼロではありません。
日頃から水分をこまめに摂取し、口腔内を清潔に保つことが再発予防につながります。
Q. 唾石症を予防するために日常生活でできることはありますか?
唾石症の確実な予防法はありませんが、リスクを減らすために日常生活で心がけられることがあります。 脱水は唾液の濃度を高めるため、一日を通してこまめに水分を摂取することが重要です。
また、よく噛んで食事をすることで唾液の分泌が促され、唾液の流れを良くする助けになります。 口腔ケアを怠らず、口の中を清潔に保つことも細菌感染の予防につながります。
Q. 子供でも唾液腺に石ができるのでしょうか?
子供が唾石症になることは非常に稀ですが、可能性はあります(唾石症の3-5%と報告されています)。 子供の場合、食事の際に耳の下や顎の下の腫れを繰り返す症状があれば、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)や反復性耳下腺炎など他の病気も考えられます。
症状に気づいた場合は自己判断せず、小児科または耳鼻咽喉科を受診して正確な診断を受けることが大切です。
食事のたびに繰り返される顎や耳の下の痛みと腫れは、唾液腺に石が詰まる「唾石症」のサインかもしれません。 痛みが一時的に引くからといって放置すると、細菌感染を起こして症状が悪化する可能性があります。 治療法は石の大きさや場所によって様々で、自然排出を待つケースから、体への負担が少ない内視鏡手術まで選択肢があります。
気になる症状があれば、まずは頭頸部を専門とする耳鼻咽喉科に相談し、正確な診断を受けることが、つらい症状から解放されるための第一歩です。
福岡市城南区/福岡市中央区/福岡市早良区およびその周辺地域で、食事の際の顎や耳の下の腫れ、痛みといった症状にお悩みの方は、「なかの耳鼻科・美容皮ふ科」へご相談ください。 耳鼻咽喉科の専門医が、患者さん一人ひとりの症状を丁寧に診察し、不安に寄り添いながら原因の特定と適切な治療方針のご提案をいたします。 些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽にご来院ください。
当クリニックは、地域の皆さまに信頼される「かかりつけ医」として、専門性の高い医療を安心して受けていただける環境づくりを大切にしています。 唾石症が疑われる症状に対して、必要に応じて頸部エコー検査等を行いながら、的確な診断と適切な治療への道筋をご提供します。
・耳鼻咽喉科専門医が触診と問診で的確に症状を判断
院長は日本耳鼻咽喉科学会専門医であり、豊富な知識と経験に基づき、丁寧な問診と触診で症状の原因を的確に見極めます。 「いつから、どのような時に痛むか」といった患者さんのお話をじっくりと伺い、唾液腺の状態を直接触って確認することで、病状を正確に把握します。 専門家の視点から、他の病気との鑑別も含めて総合的に診断いたします。
・エコー検査による詳細な観察で唾液腺の状態を可視化
当クリニックでは、診断の精度を高めるためにエコー(超音波)検査を導入しています。 この検査により、痛みや放射線被ばくの心配なく、唾液腺の内部をリアルタイムで詳細に観察することが可能です。 石の有無はもちろん、その大きさや位置、唾液腺管の拡張の程度、唾液腺の炎症の程度などを画像で客観的に評価し、患者さんにも分かりやすくご説明した上で、最適な治療方針を決定します。
・手術が必要な場合は専門医療機関へのスムーズな連携体制
検査の結果、手術が必要となった場合でも、ご安心ください。 当クリニックでは、地域の基幹病院や大学病院と緊密な連携体制を築いています。 患者さんの症状やご希望に応じて、最適な治療が受けられる専門医療機関を迅速にご紹介し、治療への移行をスムーズにサポートいたします。
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「子どもが毎晩いびきをかいているけど、大丈夫?」
「寝ているときに口が開いている」
「ときどき呼吸が止まっているように見える」
このようなお子さんの症状について、心配されたことはありませんか?
大人のいびきはよく知られていますが、実は子どものいびきにも注意が必要です。
特に、毎晩のようにいびきをかいている場合には、アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大によって空気の通り道が狭くなり、睡眠中の呼吸に影響している可能性があります。
睡眠中の呼吸障害は、睡眠の質だけでなく、日中の集中力や行動、成長などにも影響することがあります。
今回は、子どものいびきの原因やアデノイド肥大、睡眠時無呼吸症候群について、耳鼻咽喉科専門医の立場からわかりやすく解説します。
結論からいうと、風邪のときだけ一時的にいびきをかく場合と、普段から繰り返しいびきをかく場合では、対応が異なります。
風邪や一時的な鼻づまりによっていびきが出ることは珍しくありません。鼻づまりが改善すると、いびきも自然に治まる場合があります。
一方、風邪をひいていないときにも毎晩のようにいびきをかいている場合は、注意が必要です。
特に次のような症状がある場合には、睡眠中の呼吸障害が隠れている可能性があります。
・週3回以上、習慣的にいびきをかく
・いびきの音が大きい
・寝ているときに呼吸が止まることがある
・息を吸うときに胸やお腹が大きく動く
・寝相が非常に悪い
・寝汗が多い
・いつも口を開けて寝ている
・朝起きにくい、日中の集中力が続かない
ただし、いびきがあるからといって、必ず睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。
いびきの原因や睡眠中の呼吸状態を確認することが大切です。
子どものいびきは、鼻から喉にかけての空気の通り道(上気道)が狭くなることで発生します。
代表的な原因には、次のようなものがあります。
① アデノイド肥大
アデノイドとは、鼻の奥にある上咽頭という場所に存在するリンパ組織です。
子どもの成長とともに大きくなり、一般的には3〜7歳頃に比較的大きくなった後、学童期以降に徐々に縮小していき、中学生頃には目立たなくなる傾向があります。
アデノイドが大きくなりすぎると、鼻の奥の空気の通り道が狭くなり、鼻づまりや口呼吸、いびきの原因となります。
また、アデノイド肥大は滲出性中耳炎や耳管機能障害に関係することもあります。
② 口蓋扁桃肥大
口蓋扁桃は、口を開けたときに喉の左右に見えるリンパ組織で、一般的に「扁桃腺」と呼ばれる部分です。
子どもでは口蓋扁桃が大きいことも珍しくありません。
ただし、扁桃が大きいだけで必ず問題になるわけではなく、喉の空気の通り道をどの程度狭くしているかが重要です。
特に、アデノイド肥大と口蓋扁桃肥大が両方ある場合には、睡眠中の呼吸障害を起こしやすくなります。
③ アレルギー性鼻炎・慢性鼻炎
アレルギー性鼻炎などで鼻粘膜が腫れると、鼻呼吸がしにくくなります。
その結果、口呼吸が増えたり、睡眠中のいびきが悪化したりすることがあります。
アデノイドや扁桃がそれほど大きくなくても、鼻づまりが睡眠に影響している場合があります。
④ その他の原因
肥満、顎の発育や顔面骨格の特徴、先天的な上気道の狭さ、神経筋疾患なども睡眠中の呼吸障害に関係します。
そのため、子どものいびきは扁桃の大きさだけで判断することはできません。
アデノイドと口蓋扁桃は、どちらも免疫に関係するリンパ組織ですが、存在する場所が異なります。
| 比較項目 | アデノイド | 口蓋扁桃 |
| 場所 | 鼻の奥(上咽頭) | 喉の左右 |
| 口を開けて見える? | 通常は見えない | 見える |
| 主な症状 | 鼻づまり、口呼吸、いびき | いびき、睡眠中の呼吸障害、飲み込みにくさ |
| 関連する病気 | 滲出性中耳炎、副鼻腔炎など | 扁桃炎、睡眠時無呼吸など |
| 主な確認方法 | 鼻咽腔内視鏡など | 口腔・咽頭診察 |

特に注意したいのは、アデノイドは口を開けて喉を見ただけでは確認できないという点です。
喉の扁桃があまり大きくなくても、鼻の奥のアデノイドが大きく、鼻呼吸を妨げている場合があります。
耳鼻咽喉科では、必要に応じて細い内視鏡などを用いて鼻の奥の状態を確認します。
睡眠時無呼吸症候群(OSA:閉塞性睡眠時無呼吸)は、眠っている間に上気道が部分的または完全に塞がり、正常な呼吸が妨げられる病気です。
成人では肥満などが重要な原因となりますが、子どもではアデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が代表的な原因です。
また、小児では成人と異なり、明らかな無呼吸だけでなく、呼吸が浅くなる低呼吸や、呼吸努力を伴う持続的な上気道狭窄が問題になる場合もあります。
・大人と子どもでは診断基準が違います
睡眠検査では、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を示すAHI(無呼吸低呼吸指数)などを用いて評価します。
成人ではAHI 5回/時以上が診断の目安の一つですが、小児ではより少ない呼吸イベントでも異常と判断される場合があります。
一般に、小児ではAHI(または閉塞性AHI)が1回/時を超える場合に異常を疑い、症状や検査所見を組み合わせて診断します。
ただし、使用する指標や年齢、検査方法によって判定基準が異なるため、数値だけで診断するものではありません。
子どもの睡眠時無呼吸は、大人より軽い数値でも注意が必要なのです。
睡眠中の呼吸障害が続くと、睡眠の質が低下し、さまざまな影響が生じる可能性があります。
① 集中力や学習への影響
睡眠の質が悪くなることで、集中力や注意力、学習面に影響することがあります。
② 落ち着きのなさ・多動
大人では日中の眠気が目立つことが多いのに対して、子どもでは落ち着きのなさ、イライラ、多動などとして現れることがあります。
ただし、こうした症状にはさまざまな原因があり、睡眠時無呼吸だけで説明できるものではありません。
③ 成長への影響
重症例では、睡眠障害や呼吸努力の増加、食事摂取への影響などを通じて、体重増加不良や成長障害に関係する場合があります。
④ 心臓や血圧への影響
重症の睡眠時無呼吸が長期間続くと、血圧や心血管系への影響が生じることがあります。
これらの影響がすべてのお子さんに起こるわけではありませんが、習慣的ないびきを軽視しないことが大切です。
耳鼻咽喉科では、症状や年齢に応じて検査を組み合わせます。
① 問診・診察
いびきの頻度、睡眠中の無呼吸、寝相、日中の様子などを確認します。
また、鼻づまりやアレルギー性鼻炎の有無、口蓋扁桃の大きさ、顎や顔面の特徴なども評価します。
② 鼻咽腔内視鏡検査
必要に応じて、細い内視鏡を鼻から挿入し、アデノイドの大きさや鼻の奥の閉塞状態を確認します。
アデノイド肥大を評価するうえで重要な検査の一つです。
③ 睡眠検査
睡眠時無呼吸が疑われる場合には、睡眠中の呼吸状態を調べます。
代表的な検査は次の2つです。
・簡易睡眠検査
自宅で睡眠中の酸素飽和度や呼吸状態などを記録する検査です。使用する機器によって測定項目が異なります。
小児では簡易検査だけで睡眠時無呼吸を正確に診断・除外できない場合があるため、結果の解釈には注意が必要です。
・終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
呼吸、酸素飽和度、脳波、睡眠段階などを総合的に評価する精密検査です。
小児の閉塞性睡眠時無呼吸の診断における標準的な検査とされています。
すべてのお子さんに睡眠検査が必要というわけではなく、診察所見や症状の程度、年齢、基礎疾患などを踏まえて判断します。
なお、保護者の方が撮影した睡眠中の動画も、診察時の参考になることがあります。
アデノイドや口蓋扁桃は、成長とともに相対的に小さくなっていくことがあります。
そのため、症状が軽い場合には経過観察が選択されることもあります。
しかし、「成長すれば小さくなるから」といって、すべてのお子さんが様子を見てよいわけではありません。
睡眠中の無呼吸が明らかな場合や、日中の生活・成長への影響が疑われる場合には、積極的な評価や治療が必要です。
特に、重症の睡眠時無呼吸を自然軽快だけに期待して長期間放置することは勧められません。
治療方法は、原因や重症度によって異なります。
① 鼻炎・鼻づまりの治療
アレルギー性鼻炎などがある場合には、鼻噴霧用ステロイド薬や抗アレルギー薬などを用いて鼻の炎症を改善させます。
鼻づまりが改善することで、口呼吸やいびきが軽減する場合があります。
軽症の睡眠時無呼吸では、鼻噴霧用ステロイド薬が治療選択肢となることもありますが、適応や効果には個人差があります。
② アデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術
アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が睡眠時無呼吸の主な原因となっている場合には、手術を検討します。
代表的な手術は、アデノイド切除術と口蓋扁桃摘出術です。
小児の閉塞性睡眠時無呼吸において、アデノイド・口蓋扁桃肥大が認められる場合には、これらの手術が重要な治療選択肢となります。
ただし、扁桃が大きいという理由だけで、必ず手術が必要になるわけではありません。
睡眠中の呼吸障害の程度、年齢、全身状態、日常生活への影響などを総合的に判断します。
また、手術後も睡眠時無呼吸が残る場合があり、特に肥満や基礎疾患のあるお子さんでは術後評価も重要です。
③ CPAP療法など
手術が適さない場合や、手術後も睡眠時無呼吸が残る場合には、専門施設でCPAP療法などを検討することがあります。
小児のCPAP療法は、成人とは異なる専門的な管理が必要です。
次のような症状がある場合には、一度耳鼻咽喉科で相談することをお勧めします。

・風邪をひいていないのに、毎晩いびきをかいている
・睡眠中に呼吸が止まる、息苦しそうにしている
・寝ているときに胸やお腹が大きく動く
・普段から口呼吸をしている
・鼻づまりが長期間続いている
・寝相が悪く、何度も目が覚める
・日中の眠気や集中力の低下が気になる
・扁桃が大きいと指摘されたことがある
特に、呼吸停止を繰り返す、強い呼吸困難がある、顔色が悪くなるといった場合には、早急な医療機関での評価が必要です。
Q.子どものいびきは何歳まで様子を見てもよいですか?
A.年齢だけで判断することはできません。アデノイドは幼児期に大きくなりやすいものの、習慣的ないびきや無呼吸がある場合には、年齢に関係なく評価が必要です。
Q.アデノイド肥大は薬で小さくなりますか?
A.鼻噴霧用ステロイド薬などによって、鼻閉症状やアデノイドの大きさが一時的に改善する場合があります。ただし、すべてのお子さんに効果があるわけではなく、重度の閉塞がある場合には手術が必要となることもあります。
Q.子どもが口を開けて寝ているのは問題ですか?
A.口を開けて寝ているだけで病気とは限りませんが、鼻づまりやアデノイド肥大によって鼻呼吸が妨げられている可能性があります。いびきや日中の口呼吸も伴う場合には、原因を確認することをお勧めします。
Q.扁桃腺が大きいと必ず手術が必要ですか?
A.いいえ。扁桃の大きさだけで手術を決めることはありません。睡眠時無呼吸の程度や症状、成長への影響などを総合的に判断します。
Q.子どもの睡眠時無呼吸は自然に治りますか?
A.成長に伴って改善する場合もありますが、すべてのお子さんが自然に治るわけではありません。特に症状が強い場合や重症例では、適切な治療が重要です。
子どものいびきは、単なる寝息ではなく、鼻や喉の空気の通り道が狭くなっているサインかもしれません。
特に、アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大は、小児の睡眠時無呼吸症候群の代表的な原因です。
大切なのは、いびきの音だけで判断するのではなく、鼻づまりや口呼吸、睡眠中の呼吸状態、日中の様子などを総合的に確認することです。
「子どもだからいびきをかいても大丈夫」「成長すれば自然に治る」と決めつけず、気になる症状がある場合には早めに相談しましょう。
当院では、耳鼻咽喉科専門医・小児耳鼻咽喉科専門医が、子どものいびきや鼻づまり、口呼吸などの症状について診察を行っています。
子どものいびきには、アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大だけでなく、アレルギー性鼻炎など、さまざまな原因が関係します。
鼻や喉の状態を確認し、必要に応じて適切な検査や治療、専門医療機関への紹介を検討します。
福岡市城南区/福岡市中央区/福岡市早良区や周辺地域で、お子さんのいびき、睡眠中の呼吸、口呼吸、鼻づまりなどが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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